05年から1万人超削減--終わりなきリストラ、富士フイルムの執念

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 「事業整理の段階は終わった。これからは利益を積み上げていくだろう」と、バークレイズ・キャピタル証券の中名生正弘アナリストは一連の構造改革がいよいよ本格的に効果を発現すると見る。順調にいけば、13年度には営業利益ベースで過去最高(07年度の2073億円)を更新する可能性も出てきた。

もっとも、同社を取り巻く環境は円高進行や、米欧の景気後退懸念など不安材料が渦巻くのも事実である。今後、事業育成と採算改善の両翼が機能し、リストラ頼みから脱出できるか。本当に真価が問われるのはこれからだ。

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(本誌:梅咲恵司 撮影:今井康一 =週刊東洋経済2011年9月3日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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