ミセス「コロンブス」MV大炎上への強烈な違和感 謝罪は迅速かつ的確なのに、なぜ公開に至った?
動画を非公開にしたから、謝罪したから終わりではない。批判が大森さんらメンバーに集中しないためにも、これから関係者には誠実な対応が求められるだろう。
メディアも無関係ではない。MV公開直後の13日朝、各局情報番組のエンタメコーナーでは、おおむね「ミセス新PV公開」が好意的に伝えられていた。「尺の埋め草」として都合がよかったのかもしれないが、内容によっては公開しないという判断もできたはずだ。
また、MV公開を報じた音楽系メディアには、公開中止になった旨を追記するところもあれば、記事そのものを削除した媒体もあった。制作者の責任はもちろんながら、流通者にも責任がある。得意先からの提供素材だからと、安易に右から左へと流す商慣習があるのだとすれば、この際そこも、しっかり見直す必要があるのではないか。
「炎上するかも」と思った時、言い出せる組織作りを
もしかしたら重大な問題だと気づいていた人も、中にはいるのかもしれない。しかし集団心理の中で言い出しづらかったり、すでに大金が動いていたり、権限がなかったりなどの理由で、ストップをかけられなかったのだとすれば、その病は深くまで根を張っている。
そう考えれば、先ほど筆者は「クリエイター集団としての敗北」と書いたが、同時に「会社組織としての敗北」でもあったと言えるのかもしれない。
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