製造業は予想以上の復調、依然回復鈍い鉄道、地銀、ホテル--128業界別・業況見通し
■天気別概況
快晴
「スマートフォン」「SNS・ブログ」「資源メジャー」「総合商社」「自転車」の5業界。自転車は健康志向の高まりに加え、震災直後に帰宅難民化した人たちの間で、移動手段として見直しの動きも広がっており、今や空前のブーム。日本のシマノが部品製造で世界首位に立つ。
晴れ
「自動車[世界]」「LNG[液化天然ガス]」「スマートグリッド」「自家発電機」「電子書籍」「デジタルカメラ」「化学」「建設機械」「ロボット」「ペット」「ファストファッション」など28業界。製造業は11年度前半に発生した震災の影響は限定的。新興国需要拡大を追い風に堅調が続く。ネット系やエネルギー関連の産業も好調だ。
薄曇り
停滞状態の曇りから上向きつつあるか、晴れから減速しつつあるのがうす曇り。「自動車[国内]」「半導体・半導体製造装置」「白モノ・生活家電」「携帯電話事業者」「鉄鋼」「飲料」「ウエディング」「教育・学習塾」「コンビニエンスストア」など21業界が該当する。
世界的に拡大基調にある自動車業界は、日本国内の市場だけを見ると、震災に1ドル=70円台の極度の円高が重なり、環境は楽観視できない。NTTドコモなどの携帯電話事業者は07年前後に導入した基本料の割安な料金プランの浸透影響で停滞が続いたが、スマートフォン効果等で上向きつつある。学習塾は11年度から学習指導要領が改訂され、ゆとり教育が見直しに。学校の授業が難しくなり、補習ニーズが拡大している。