製造業は予想以上の復調、依然回復鈍い鉄道、地銀、ホテル--128業界別・業況見通し

3月の東日本大震災とそれに続く福島第一原子力発電所事故により、大きな打撃を被った日本経済。それから半年、各業界で懸命の立て直し作業が進む中、業界ごとの明暗も鮮明になりつつある。

『会社四季報業界地図』編集部はこのほど、『会社四季報 業界地図2012年版』(本体1000円+税、9月2日発売)に掲載した全128業界(※)の業界動向を分析。それを踏まえ、11年度後半および12年度の各業界の行方を6つの天気で予想した。その結果から、意外なほど回復が顕著な業界、震災影響を長く引きずる業界など、その後の浮沈が明らかとなった。 ※東洋経済オンラインで四半期ごとに掲載している産業天気図とは業種区分が異なるので比較できない。


■結果概要

全128業界の11年度後半(11年10月~12年3月)の天気は、快晴が5業界、晴れが28業界、薄曇りが21業界、曇りが55業界、雨が15業界、大雨が4業界となりそうだ。

快晴となるのは鉄鉱石や原料炭などの歴史的な高騰で絶好調が続く「資源メジャー」や、彼らの権益に出資している「総合商社」。また「スマートフォン」「SNS・ブログ」などのIT・ネット系分野も急成長が続く。

10年度と比べると、天気が改善した業界は「自動車[世界]」「建設機械」「工作機械」「メガバンク」「人材サービス」など32業界。自動車をはじめとする製造業では東日本大震災の影響が生じたものの、全世界的には中国、インドなどの新興国需要の拡大が牽引し、成長基調にある。

逆に悪化したのは「原子力発電」「地方銀行」「電力・ガス」「鉄道」「ホテル」など21業界。東日本大震災や、福島第一原発事故に端を発する電力不足の影響を、他の業界よりも引きずっているところが並んだ。

前年並みは55業界だった(12年版からの新規掲載業界などで、前年との比較ができない業界は20業界)。

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