東北海岸線「歩く旅」外国人に人気のワケを深掘り 全線1025km開通5周年「みちのく潮風トレイル」

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特に海外ハイカーの間でMCTの知名度アップに効果が大きかったのはSNS。

たとえば主に英語で運用されているFacebookのグループページ「Michinoku Coastal Trail」 には約2,000人が登録。多くは外国人で、英語で交通アクセスや宿泊についての質問が飛び交い、実際に歩いた感想などが連日、投稿されている。Facebookの日本人向けのグループと比べても登録者数が多く、投稿も活発だ。

またドイツの人気作家でハイカーでもあるクリスティン・テュルマーさんのInstagramやポッドキャスト番組などの影響でドイツ人ハイカーも急増した。

くろさき荘周辺の普代村ルート
くろさき荘周辺の普代村ルート(写真:筆者撮影)
四季折々の風景
四季折々の風景が楽しめるのが魅力(写真:筆者撮影)

「本物の日本の姿が見られる」と好評

そもそも「ロングトレイル」の発祥は欧米で、アメリカのアパラチアン・トレイルなど3000kmを超えるロングトレイルがある。日本には古来、熊野古道やお遍路の文化が根づいているものの、いわゆるロングトレイルとしては後発だ。

相澤さんによると、海岸線とこれほど近い距離で連なるルートは世界的に見てもまれで、京都や東京などの主要な都市を訪れたことのある外国人には「本物の日本の姿が見られる」と好評。

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