異端の工作機械メーカー・森精機が挑む世界戦略の成否


 投資規模の大きさはキャッシュフロー(CF)計算書からも見てとれる。

企業が設備投資に使った金額や、固定資産の売却によって得た収入を表す、投資CF。工作機械業界では、景気の谷間で設備投資を控えるメーカーが多い。通常、投資を手控えれば投資CFはしぼむ。

競合・オークマの場合、08年3月期にマイナス157億円だった投資CFは、リーマンショック以降、マイナス88億円(09年3月期)、マイナス46億円(10年3月期)、プラス15億円(11年3月期)と抑制されている。

一方、森精機の投資CFはリーマンショック前後で一段とふくらんだ(囲み下図)。だが、純粋な設備投資に使われたおカネは多くない。11年3月期はマイナス140億円。うちマイナス105億円は投資有価証券の取得によるものだ。

営業活動で得たおカネの増減を表す、営業CFは2期連続のマイナスだ。結果、「現金および現金同等物の期末残高」は5期連続で減少した。過去5年平均でのフリーCF(営業CFと投資CFの合計)は、オークマ、牧野フライス製作所と並べた上場3社の中で唯一のマイナス(最大手のヤマザキマザックは非上場)で、一般的な工作機械メーカーの姿とは大きく異なる。

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