愛するわが子が「お荷物」になってしまう日

負担は共働き夫婦の妻ばかりに

ほかに仕事の関係では、子どもが原因で仕事を休むことが多くて辞めさせられた、とか、左遷された、というケースも結構ある。シングルマザーや、シングルファーザーにとっては特に問題だ。それは、企業や政治が悪いという話になるのだが、今、政治は少しずつ変わり始めているらしく、ここ数年で、東京都内のいくつかの区や自治体が訪問型病児保育利用に、助成金を出すようになったそうだ。このように、みんなが意識を持つことは重要だ。

関係悪化の原因は「残業」

病児保育サービス「NPO法人フローレンス」の代表理事を務める駒崎弘樹氏は「会社が旦那を定時に家に帰さないから、現在の状況に陥っている」と指摘する。子どもがいる、いないに関わらず、旦那が残業をしてなかなか家に帰れないと、妻との関係が悪くなっていく。

育児もどんどん妻の役割になり、育児の悩みに耳を傾けることさえなくなる。そういった色々なことが、定時に帰る、ということを徹底することで変わっていく。これは、究極の目標ながら、関係者の心に余裕が生まれるようになるし、子育ても楽になるのではないだろうか。

ただ、会社が悪いという一方で、子どもを持つ人の横暴な態度もある。子ども至上主義は子ども至上主義でムカついてしまう、という「他人の子どもが荷物になる」というケースだ。

以前、知人が「俺は昨晩、子どもの夜泣きでまったく寝てないんだ!」と言って、出社するなり上司にキレられたことがあったそうだ。子どものことでイラつくのは仕方ないと思うけど、それをイライラしたまま、何か行動に起こされると大人気ない。子どもが理由なのは仕方がないとこちらも理解する。ただ、子どもを水戸黄門の印籠代わりに使うのは、いかがなものだろう。

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