ロイター通信の2024年2月の報道によれば、BYDはメキシコに工場を建設することも検討している。中南米においては、同社はすでにブラジルで工場を建設中で、2024年後半から現地生産を開始する予定だ。
今回発表したシャークは、当初は中国で生産してメキシコに輸出する。将来はブラジル工場でシャークを現地生産する可能性について、BYDは「ブラジルおよび中南米地域での売れ行きを見て判断する」とコメントした。
海外事業の伸びが国内抜く
BYDはここ数年、海外市場への輸出を急速に伸ばしてきた。それでも2022年の時点では、同社の海外売上高の伸び率は前年比43.1%と、国内売上高の同118.5%に及んでいなかった。
ところが2023年になると、海外売上高の伸び率は前年比75.2%と、国内の同32.9%を一気に抜いた。これは海外市場での勢いが加速したのと同時に、中国市場で(BYD以外のメーカーを含めて)EV販売の伸びが鈍化したためだ。
中国汽車工業協会のデータによれば、2024年1~3月期にBYDが輸出したEVとPHVは合計約9万9000台と、前年同期の2.3倍に増加した。同じ期間に中国から輸出されたEVとPHVは全メーカーの合計で約30万7000台であり、BYDは1社でその3分の1近くを占めたことになる。
(財新記者:翟少輝)
※原文の配信は5月17日
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