「婚活よりつらい経験」40歳女性が直面した"現実" 彼との結婚はイコール不妊治療の始まりだった

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「彼との結婚、イコール不妊治療のスタート。そして、もしも子どもを授からなかったとしたら、そのときには2人の気持ちがすれ違って、関係が終わる気がするんです」

その気持ちをさだおに正直に告げたようだ。しかし、彼からは「もしも頑張って授からなかったら、そのときは2人で仲よく暮らしていけばいいよ」という言葉は出てこなかった。

彼にとって、結婚イコール子ども。これが絶対条件だった。不妊治療に後ろ向きになってきたみきえに、不信感すら抱くようになった。

話し合いを重ねた結果、「この結婚はやめよう」という結論に2人で至った。

婚活より妊活のほうがつらい

「(さだおとの)結婚はなくなりました」と、電話で伝えてきたみきえは、声を詰まらせていた。

「“子どもを授かりたい。だから、結婚しなきゃ”という思いで婚活をしていたのですが、そこが絶対になってしまうと、自分の首を絞めるというのが、今回のことでわかりました。結局、私には結婚をする覚悟ができていなかったのかもしれません」

これまで筆者の相談所を成婚退会していった元女性会員のなかは、不妊治療をしていた人たちも多い。現在、している人たちもいる。

つらい不妊治療を経て、子どもを授かった人もいれば、年齢的なタイムリミットや、これ以上治療費をかけられないという金銭面から、授からずに治療をあきらめた人たちもいる。

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不妊治療をした女性たちが、筆者に言っていた言葉は共通していた。

「婚活は大変だったけれど、妊活はもっと大変でした」

子どもを授かりたいがために、婚活をしている人は多いと思うのだが、まず大切なのは、子どもを授かることよりも2人の関係を築くこと。それを念頭において、婚活をしていくことが大事なのではないだろうか。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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