ただ、この分析で違和感を持つ人がいるかもしれません。現代の気温として使ったデータは2004年から2013年までの10年間。最新のデータであれば2014年から2023年までの10年間を使用するべきではないのか、と。
実は、2014年に東京の気象観測地が変わったため、それでは正確な比較にならないのです。
北の丸公園のほうが気温が低い
それまで千代田区大手町で観測していた東京の気象情報は、2014年以降、千代田区の北の丸公園で観測するようになりました。2014年当時の気象庁の資料によると、最低気温は北の丸公園のほうが年平均で約1.4度低いとされています。つまり、この10年間は東京で冬日が観測されやすくなったといえそうです。
実際、2014~2023年平均の冬日日数は10.5日となっており、2004~2013年平均の3.1日より増加しています。ただし、2023年10月~2024年3月については、冬日が観測地の変更後、最も少ない2回にとどまっています。
気になるのはそれだけではありません。東京、横浜、名古屋、京都と全国13地点における真夏日と冬日の日数変化量(1904~1913年平均-2004~2013年平均)を見ると以下になります。
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