金融取引グローバル化でネットの参加者は急拡大--SWIFT(スイフト)CEO ラザロ・カンポス


 第二に、金融取引における標準化を行っていることだ。たとえば、送金メッセージであれば、それに必要なデータである、送り手、受け手、金額などの情報をどのような順番で入力するかといったフォーマットやデータ仕様を決めている。

第三に、安全で信頼性の高いプラットフォームを提供していることだ。システムは99・999%の可用性を実現し、全世界で昨年のダウンタイム(アクセスできなかった時間)が合計で8分しかなかった。

かつてはクロスボーダー取引での利用が中心だったが、今は国内取引の比率が半分になっている。経済成長と料金の引き下げで利用は拡大している。

──大災害に備えたBCP(事業継続計画)、バックアップサービスの仕組みはどうなっているのか。

重要な問題だ。5年前にシステムを大きく変更した。それまでは、米国と欧州の2カ所にオペレーションセンターがあり、メッセージのコピーを両方で取る体制になっていた。

現在は米国と欧州の二つのゾーンで四つのネットワークを動かしている。オランダ、スイス、米国に三つのオペレーションセンターがある。

たとえば、日本から米国へメッセージを送る場合、データがオランダのセンターへ、そのコピーがスイスに送られ、米国サイドへは米国とスイスに送られる。また、ユーザーにデリバリーを確認するメッセージも同様にバックアップがとられる。一つのセンターがダウンしても、もう一つが動く。仮に、三つともダウンしたら10時間以内に復旧される。

BCPの演習は年間で3000回行っている。SWIFTのオペレーティングシステムのセキュリティレベルは米国家安全保障局の定めた4段階のうちの最高の格付けであり、各国の中央銀行でもこれほどの強固なバックアップの仕組みを持っていないと言われている。上にはNASA(米国航空宇宙局)のシステムしかない。オペレーションセンターは最短でも500キロメートル離れていることが前提で、場所は秘匿されている。

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