「中国・四国」は下松(山口)が6年連続トップ
「中国・四国」は下松市(山口)が今回もトップの座を守り、6年連続の1位となった。2位も昨年同様、柳井市(山口)だが、1位と2位の差は総合順位で48位、偏差値で2.3ポイントと大きく水が開いている。臨海工業都市として発展した下松市は、隣接する周南市や光市などを含めた商圏の中心として商業集積も充実しており、「利便度」では全国7位とトップクラスにあることが最大の要因だ。
人口流入とそれにともなう高水準の住宅着工戸数を背景に「快適度」の評価も高い。なお、隣接する周南市に通勤する人も多く、同市の20%通勤圏に該当し、病床数と介護施設定員数は補正を行っている、また、3位には「安心度」全国トップの倉吉市が、前回4位から復帰した。
この「中国・四国」ブロックでは、トップ20でも比較的順位が大きく動いた市が目立つ。4位の出雲市は昨年10位から浮上した。全国順位も昨年172位から82位へと大きく上げているが、その要因は、1つは住宅指標の更新により「住居水準充実度」のスコアが上昇したこと。2011年10月に斐川町と合併したため、住宅延べ面積の指標が算出できずにいたが、今回の年次更新でデータが確定できるようになり、その結果順位が大きく上昇した。
もう1つは、人口の流入が増えており「快適度」の評価が上がったことだ。6位の大竹市(広島)も昨年の20位から急上昇したが、その理由は、持家比率の上昇による「住居水準充実度」と、転入人口増・住宅着工戸数増による「快適度」のスコアが上昇したことによるもので、構図は出雲市とよく似ている。
一方、昨年5位の瀬戸内市(岡山)が14位に、同じく11位だった境港市(鳥取)が19位へと順位を下げた。瀬戸内市は前述の出雲市や大竹市とは逆のケースで、住宅関連指標の更新により指標の数値が減少(低下)したことで順位が下がった。境港市は、大型小売店舗面積が減少したため今回は20%通勤圏である米子市の数値を採用したものの及ばなかった。また保育所関連指標も低下し「安心度」の順位を押し下げたことも響いた。
続いて「九州・沖縄」だ。
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