新型デミオで見えてきた、マツダのサバイバル戦略

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 スカイアクティブが実現するまで、マツダは雌伏の時を過ごした。リーマンショックによる需要低迷、北米生産拠点の損失などで昨年度まで3期連続で最終赤字が続く。時価総額は3792億円(7月25日終値ベース)と、日系自動車メーカー8社の中で最下位に沈む。

スカイアクティブは、こうした劣勢を一気に巻き返すための最大にして最後の武器だ。「今後スカイアクティブ搭載車を続けて出すことで、財務もついてくる」(山内社長)。

シティグループ証券の松島憲之アナリストは「競争力あるモデルを投入する中で、どこまで安売りを抑制できるかが重要」と指摘する。シナリオはある。後は実行するのみだ。その第1弾となるデミオは、まさに成功が義務づけられている。

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(本誌:並木厚憲 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2011年8月6日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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