これだけ多くのメリットがある天然塩なので、使わない手はありません。ただ、唯一ともいえるデメリットが、清涼感が感じられないこと。そのため、使い慣れていない間は、歯を磨いた気にすらなれないかもしれません。
こればかりは、慣れてもらうしかありませんが、面白いことに、いざ塩に慣れてしまうと、普通の歯磨き粉を使ったとき、歯磨き粉独特の甘ったるさを「変!」と感じたり、歯磨き粉の清涼感を「なんか、嘘臭い」と感じるなど、人工物に対して敏感な反応を示す人も多いのです。
このような変化もまた大きな楽しみになるので、天然塩での歯磨きに挑戦してみてください。
絶対使ってほしいフロス
③フロス
欧米にはこんな言葉があります。
「Floss or die」。直訳すると「フロスをしろ、さもなければ死ね」です。こんな恐ろしい言葉が用いられるほどに、欧米では浸透しているフロスですが、日本での使用率はイマイチ低めです。
しかし、歯磨きだけでは歯と歯の間のプラークを完全に落とし切ることはできません。毎日、しっかり歯磨きしているのに、虫歯になったという人もいるかもしれませんが、それは歯と歯の間にあるプラークが原因です。
そこで、歯磨き後にフロスで仕上げをしていただきたいのです。
フロスを歯と歯の間に入れ、歯の側面から歯周ポケットの中まで、フロスを上下と前後に動かして、プラークを除去する。歯磨きと同様に、フロスを入れる隙間の順番を決めて、取り漏れがないようにしてください。
フロスを使うと、出血したりプラークが糸に付いたりすることがありますが、その場合は水で洗ったり、糸の違う部位を使用するようにします。
また、フロスを使って血が出る場合もありますが、これは歯周病に感染している証拠です。その血は病原菌を含む悪い血なので、気にせず使用して血を出しましょう。
ただし、フロスを使い慣れていないと、歯周ポケットの最深部を超えてフロスを入れてしまう場合があるので、フロスも痛みを感じない程度に使ってください。
また、しっかり歯磨きしているのに、フロスを使うと食べかすが取れることがありますが、これこそ磨き残しの証拠です。今までの歯ブラシがどれだけ不十分だったのかを認識し、新たな歯磨き道へ邁進してください。
歯磨きによる磨き残しの多くは歯の隙間にあるので、毎日使うのが理想です。初めてフロスを使う人は、最初のうちはなかなか使いこなせないと思います。しかし、こればかりは慣れです。
最初は慎重に、鏡を見ながら、各歯の隙間にアプローチできるように時間をかける。そして、慣れてくればスッとフロスを隙間に入れるようになり、食べかすやプラークが取れることが楽しくなってきます。ですので、使いはじめはなおさら、毎日のフロスを忘れないようお願いします。
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