ハーレーダビッドソンが愛される所以と進化の姿 最新の2024年モデル3台を試乗して感じたこと

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ロードグライドに跨った様子
ロードグライドに跨った様子(写真:ハーレーダビッドソンジャパン)

液晶メーターには、クラシカルなツインメーターやナビゲーション情報に加え、「ロード」「スポーツ」「カスタム」「レイン」などのライディングモードといったライダーにとって必要な情報が提供される。搭載される伝統のVツインエンジンは、ミルウォーキー117と呼ばれる1923ccの最大排気量のタイプだ。車重380kgは手応え十分で、極低速時やUターンなどには気を使うことも事実だが、足つき性はよいのでコツさえつかめば問題はない。

ロードグライドの試乗シーン
ロードグライドの試乗シーン(写真:ハーレーダビッドソンジャパン)

これだけの車重はむしろ、高速安定性という大きなベネフィットを持ち合わせているといえる。新型カウルの効果は素晴らしく、膝まわりの調整式ベントもライダープロテクションに効果的で、夏場や冬場にはカウルから送り込まれるエアーボリュームの調整も可能。そして、そのカウルが生み出す高速安定性と、車重が持つ安定感によって生み出される走行フィーリングは、まさにアメリカンツーリングモデルの極みと言えるだろう。

伝統と先進が融合したブランド

ブレイクアウト117とストリートボブ114
ブレイクアウト117とストリートボブ114(写真:三木宏章)
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今回、ハーレーダビッドソンの2024年モデル3台に試乗して、どのモデルも“ハーレーらしさ”を残しつつ、ユーザーの要望を取り入れた最先端の技術が盛り込まれていることが好印象だった。変わらない姿と、ユーザーの要望に応える新機能、それがハーレーダビッドソンというブランドを「キング・オブ・モーターサイクル」と言わしめるゆえんなのだろう。

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宮城 光 モータージャーナリスト

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みやぎ ひかる / Hikaru Miyagi

1962年生まれ。1982年鈴鹿サンデーオートバイレースに於いてデビュー3位。直後にモリワキレーシングと契約、1983年鈴鹿4耐で優勝、同年全日本F3クラスとGP250クラスに於いてチャンピオン獲得。1984年全日本F3クラス、F1クラスチャンピオン獲得。1988年HondaのHRCと国内最高峰GP500ccライダーとして契約。1993年より活動の場をアメリカに移し、全米選手権でチャンピオンになるなど、日本だけでなく海外でも活躍。1998年からは国内4輪レースでもその才能を発揮し、翌年の「4輪スーパー耐久シリーズ」ではチャンピオンを獲得する。また、世界耐久選手権シリーズ・鈴鹿8時間耐久ロードレースでは2003年より5年間ホンダドリームレーシングの監督を務めた経験ももつ。2016年には米国ボンネヴィルにおいて4輪車の世界最高速度記録を達成、世界記録保持者。開発車両ではTeam無限のマン島TT参戦車両・2輪電動マシン「神電」の初期からの開発ライダーを担当し2018年時点で5連勝中、2019年もチャレンジする。一方では、警視庁及び企業向け交通安全講話やライディング&ドライビング講師、専門学校講師などのほかに、 日本テレビのMotoGP解説者や雑誌などのメディアでレースやバイクの解説を務めるなど、多方面で活躍中。ホンダ・コレクションホールではホンダ歴代の2輪4輪グランプリマシンの維持管理テストレーサーを務める。無類のラジコン好き。

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