「親の言うこと聞く子」ほど抱えがちな意外な弱さ 日々の育児では「何を」「どう」問いかけるべきか

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この世の中に絶対的に「正しいこと」はありません。なぜなら、「正しい」は、価値観や立場によってつくられていくからです。

たとえば、桃太郎の「鬼退治」は、村人から見ると「正しい」でしょう。しかし、鬼から見るとどうでしょうか? 鬼が宴会をしている時に、急に桃太郎たちが襲ってきて、金銀財宝を奪われるのです。鬼から見ると、桃太郎は「正しくない」となりますよね。

このように、どちらが「正しいか」を基準に話をすると、争いやケンカになります。なぜなら、「どちらも正しいから」です。

大人の価値観や正義を押しつけないこと

人はみんなゼロの状態で生まれてきます。なので、まずは、ベースとなる親の価値観を伝えることはとても大切です。

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そして、ある程度、物心がついてきたら、親から教わった価値観を基準に世の中を見て、自分の好みの価値観を自分で考えていくことができればいいのです。

大人が必ずしも正しいとも限りませんし、子どもには子どもの「正しい」があります。

頭ごなしに否定するのではなく、一度「いいね」と、子どもの「正しい」を受け止め、そのうえで「どうすれば、より良くなるか」「どうすれば、うまくいくか」という話をしていただきたいと思います。

その関わりが、お子さんの心の中で「自信」や「自分で考える力」を育てていくことにつながるはずです。

河田 真誠 経営コンサルタント

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かわだ しんせい / Shinsei Kawada

1976年生まれ。広島でデザイン会社を経営後、2010年より東京を中心に、企業へのコンサルティングや研修、小中高校大学での講演、起業家や士業のサポートなどをする。主な著書に『革新的な会社の質問力』(日経BP)、『人生、このままでいいの?』(CCCメディアハウス)、『悩みが武器になる働き方』(徳間書店)、『悩み方教室』(CCCメディアハウス)、『売らずに売れる技術』(ワン・パブリッシング)などがある。

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