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中国ファーウェイ、米制裁の痛手から「全面回復」 2023年決算は3年ぶり増収増益、先行きにも自信

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クラウドコンピューティング事業の2023年の売上高は553億元(1兆1576億円)と、前年比では21.9%増加したが、2022年の高い伸び率(125%)には及ばなかった。デジタルエネルギー事業の売上高は前年比3.5%増の526億元(1兆1010億円)だった。

注目を集めるスマートカー・ソリューション事業は、2023年の売上高は47億元(約984億元)と規模はまだ小さいものの、前年の2.3倍という分野別で最も顕著な伸びを示した。

ファーウェイは総売上高の2割超を研究開発投資に注ぎ続けている。写真は広東省深圳市の本社地区(同社ウェブサイトより)

地域別の業績に目を移すと、2023年は中国国内の売上高が前年比16.7%増加し、総売上高の67%を占めた。

中国以外では、南北アメリカ地域の売上高が(南アメリカでの好調により)同10.9%増加。一方、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)地域の売上高は前年比2.6%、中国を除くアジア太平洋地域は同14.6%の減少をそれぞれ記録した。

研究開発への積極投資を継続

ファーウェイの2023年の研究開発投資額は1647億元(約3兆4475億円)と、前年比2%増加した。これは総売上高の23.4%に相当する額であり、(アメリカの制裁発動後に開始した)積極的な研究開発投資を続けていることが示された。

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なお、2023年の純利益が大幅に増加した背景には特殊要因もある。ファーウェイは2021年に、スマートフォンのサブブランド「栄躍(Honor)」の事業と「x86」規格のサーバー事業を分離・売却した。

決算報告書によれば、ファーウェイは2つの事業売却の対価を複数年に分割して受け取っている。これらの取引を通じて手にした金融資産の公正価値(時価ベースの評価額)が大幅に上昇したことにより、313億2900万元(約6558億円)の利益押し上げ効果があったという。

(財新記者:張爾弛)
※原文の配信は3月29日

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