日本の選択「年収の壁の廃止」か「移民に参政権」か 「扶養控除」をなくし「子ども支援」を徹底すべき

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また、今もらっている人以外、第3号被保険者制度も廃止すべきです。ここまで社会保障の負担が重くなっているのに、保険料を納めていない人でも年金がもらえる制度は、持続することも不可能ですし、正当化する理屈も見当たりません。

そもそも、この制度は130万円の壁の原因で、明確なモラルハザードとなっています。制度が創設された1985年時点では、まだ余裕があったので導入されましたが、今の時代では存続させる理由がまったく理解ができない「愚制度」でしかありません。

このように百害あって一利なしの制度をさっさと整理・廃止する一方、諸外国のように子ども手当などは充実させるべきでしょう。

当然、企業も女性の働き方を考え直す必要がありますし、女性自身ももっと積極的に社会に出て働くよう、気持ちと姿勢を改めるべきです。

「女性の活躍」か、「大量の移民の受け入れ」か

このように女性の飛躍的な活躍に期待したいところではあるのですが、これまでの日本の歩んできた道のりを振り返ると、とてもではありませんが楽観視はできません。

仮に女性の活躍が進まなければ、労働力の確保に苦労する企業が増えます。2060年に予想される生産年齢人口を、今の企業数に、労働条件の良い大企業から配分していきますと、中小企業の数は激減します。挙句の果てには移民の増加を要望する声も高まることが予見されます。

次ページ「移民を都合よく利用する」は通じない
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