経済発展を始めた国は、当初は生産性の低い農村の余剰労働力が生産性の高い都市の工業部門に移動することによって経済が成長する。日本の高度成長期がこの時期に当たる。
しかし、余剰労働力が枯渇すると、このメカニズムが機能しなくなり、低賃金に依存した発展は転換を迫られる。これがルイスの転換点である。日本は1970年代にこの転換点を迎えたと思われる。
第2のルイスの転換点
今や日本は第2のルイスの転換点を迎えようとしている。これまで人手不足を補うのに女性や高齢者の労働力率を引き上げてきたのだが、それが限界に達しつつあるからだ。
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