「慶応行きたくて断食」戦後支えた偉人の仰天行動 著名な3人の実業家たちのヤバイ勉強法を紹介

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お父さんの言葉を聞いて、亀之助は夢中になって『学問のすゝめ』を読みました。作者は福沢諭吉です。だから、諭吉が創設した慶応義塾でどうしても学びたいと考えたのでした。

親に上京を反対された亀之助は、なんと「食事を食べない」ことで抗議。3日も飲まず食わずで過ごしたところで、両親のほうがギブアップ。東京の学校で学ぶことが許されることになります。

真山知幸 歴史
『ヤバすぎる!偉人の勉強やり方図鑑』より イラスト:しまだなな

上京して慶応義塾で学んだ亀之助。卒業時には、諭吉からこんなアドバイスを受けました。

「月給取りはおもしろくない。実業人になりなさい」

その後、お父さんの名前を受け継いで、亀之助から安左エ門へ。松永安左エ門は、電力事業で八面六臂の活躍をし、電力事業の再編に成功。戦後における日本の復興を下支えしたのです。

【名言】「まだまだ気にいらん奴がたくさんいるから、それを叩きのめすまではなかなか死ねんな」

ケンタッキー創業者が65才で人生一変できた訳

社会で働く人は大きく2つのタイプにわかれます。「求められた仕事をきっちりとこなすタイプ」と「自分で何をやるべきかを考えて動くタイプ」です。

どちらのタイプも社会には必要ですし、なかには、どちらの要素も兼ねそなえているという人もいるでしょう。ただ、「偉人」と呼ばれる人たちは、本書で出て来る100人をみてもわかるように、後者の「自分の頭で考えるタイプ」が多いようです。

ケンタッキーフライドチキンの創業者カーネル・サンダースも、「自分で考える派」でした。しかし、そのことに気づくのに少し時間がかかったようです。

カーネルは中学校を1年で中退すると、早々と働きに出ますが、どの職場でも長続きしませんでした。農場、鉄道会社、弁護士、保険外交員、秘書、ランプの製造販売、タイヤのセールスマン……と、職を転々としたカーネル。何も仕事をサボっていたわけではありません。

ただ、「この仕事はこうしたほうがお客さんは喜ぶはず」という、こだわりが強すぎて、いつも会社とケンカになってしまうのです。そして、カーネルは気づきます。「今まではいつも他人に使われる仕事ばかりをしていた」と。

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