近鉄一の「ザ・ターミナル」大阪阿部野橋駅の実力 乗降人員最多は「あべのハルカス」のおひざ元

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大阪阿部野橋駅は6面5線の頭端式ホーム。いかにも私鉄のターミナルという雰囲気がある。1・2番のりばは主に普通列車が使用していて日中も10分間隔で発着する。

準急も10分間隔、急行または区間急行は30分間隔で走る。3・4番のりばには同社線で初めてとなる昇降ロープ式ホームドアを設置した。

大阪阿部野橋駅構内 乗降客 ホーム柵
たくさんの利用客でにぎわう大阪阿部野橋駅の構内 (記者撮影)

6番のりばは特急専用。吉野方面への観光利用のほか、通勤・帰宅時間帯の着席需要も旺盛だ。2023年からは、さくらライナーで運んできた奈良県大淀町の「朝採れ野菜」を、百貨店で収穫当日に販売する貨客混載輸送を本格運用している。

ずらりと並ぶ改札機

地上のホームをそのまま西に進むと西改札口。反対側の東改札口は地下にある。どちらの改札も利用者の多さを反映して改札機が横一列にずらりと並ぶ。朝はJRや地下鉄との乗り換えに便利な東改札口の利用が比較的多いという。地下には中改札口もある。中改札口と西改札口は百貨店の入り口に面している。

大阪阿部野橋駅 東改札口
東改札口。ずらりと並んだ改札機が利用者の多さを物語る(記者撮影)

東改札口には鉄道向け自動改札システムがアメリカに本部を置く電気電子学会(IEEE)から歴史的業績を表彰する「IEEEマイルストーン」に認定されたことを示す銘板がある。

2007年の受賞当時の発表資料によると、1964年に大阪大学と近鉄によって乗車券の通用区間判定のための計算方法を開発。翌年、近鉄とオムロンが自動改札機の試作機を製作、実証実験を実施した。その研究開発をオムロンと阪急電鉄が引き継ぎ、1967年に北千里駅で自動改札システムの営業運用を始めた。1971年には近鉄が大阪阿部野橋駅を含む19駅に磁気カード式自動改札機を設置、関西の私鉄・地下鉄で導入が広まったとしている。

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