米小売業では年5.45兆円もの万引きがあった

莫大すぎる「シュリンケージ」

 6月24日、全米小売業協会などの調査によると、盗難やその他の不正行為などによる「シュリンケージ(流通段階での商品減少)」で、昨年の棚卸損失が推定440億ドル(約5兆4500億円)に上ったことが分かった。写真は昨年11月、ニューヨークで撮影(2015年 ロイター/Carlo Allegri)

[24日 ロイター] - 全米小売業協会(NRF)とフロリダ大学の調査によると、盗難やその他の不正行為などによるいわゆる「シュリンケージ(流通段階での商品減少)」で、2014年の棚卸損失が推定440億ドル(約5兆4500億円)に上ったことが分かった。

この調査は、3―4月にさまざまな小売企業の損失防止担当幹部に取材。14年のシュリンケージ被害額は、3兆1900億ドルに上る売り上げ総額の平均1.38%相当だったという。

原因の内訳で最大だったのが万引きによるもので38%。従業員による盗難が34.5%、帳簿などのごまかしが16.5%、納入業者による不正が6.8%、原因不明が6.1%だった。

ただ、回答企業の3分の2は、シュリンケージの比率は横ばいか、低下していると答えた。

NRFのバイスプレジデントで損失防止部門の責任者、ボブ・モラカ氏は、チョコレートバー1本やジーンズ1本程度の万引きなら小売企業は損失として吸収できるとの誤解がはびこっていると指摘。「無神経な犯罪によって、業界全体では毎年数十億ドルが失われている。このお金は、本来であれば必要な人的資源や販売促進、営業活動などに投入できたはずのものだ」と強調した。

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