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カリフォルニア州、時給暴騰でついに「3000円」に 時給爆上がりで店長たちが今懸念していること

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「賃金が上がれば物価も上がるということを人々は理解していない」とバイナムは言う。

バイナムはここ数年、利益率を保つために値上げを行ってきたが、値上げのたびに客足が遠のくことに気がついた。結果として迫られたのは、人員削減や勤務時間の短縮という苦渋の決断だ。

毎月の経費は3000~4000ドル増

新しい最低賃金によって毎月の経費は3000~4000ドル増える。バイナムは8人の従業員全員の雇用を維持したいと考えているが、収支を合わせられるかわからないと話す。

従業員の1人、ホスエ・レイエスは、10年以上にわたり断続的にこのレストランで働いてきた。

人生の大半をファストフード店で働いてきたレイエス(35)にとって賃上げは助かるはずだ。しかし、レイエスは、やがて仕事の奪い合いが激しくなり、職を維持するのが難しくなるのではないかと恐れている。

「レストランの閉店が進んで、失業者が出る可能性がある」。最近のある平日、ジーンズとTシャツ姿でシフトに入ったレイエスはそう言った。「誰もそんなことは望んでいないが、そうなる可能性は高そうだ」。

ロサンゼルス郡北端部に広がる高地砂漠地帯の都市ランカスターにあるこのファストフードレストランで、バイナムとレイエスが影響力を推し量る新たな法律の潜在的な波及効果は、経営者や従業員、そして最終的には消費者が新しい現実に適応していく過程において、州全体で同様の議論を引き起こすに違いない。

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