水原氏解雇は想定外?大谷翔平インスタの影響力 フォロワー伸びた3つの時期、関係者も上昇
大谷選手個人の去就は、所属する球団のSNSアカウントのフォロワー数も大きく左右している。
ドジャースのアカウントのフォロワー数は大谷選手の半分ほどだが、2023年12月以降顕著に伸びており、大谷選手の移籍でフォロワーがついてきたと考えられる。
一方、大谷選手が前シーズンまで所属していたエンゼルスは2023年12月以降フォロワーが減少を続けており、大谷選手の移籍とともにファンが流出したことがわかる。
新聞社やテレビ局には、注目度が大きいニュースの発生時に街の声を取材して報じる「声取り」と呼ばれる仕事がある。21世紀の初めまでは著名人、一般人にかかわらず、広く発信するためにはマスメディアを通す以外に手段がほとんどなかった。
その後、誰もがホームページやブログで情報発信できるようになり、断片的な情報を統合して一覧性を持たせるまとめサイトが勃興し、SNSで拡散できるようになった。
そのSNSを材料にメディアが記事をつくるようになり、1つの情報が反響音のように大きく、暴力的になっていき、当事者を追い詰めることも常態化した。
メディアを上回る発信力を手にした大谷選手
SNSが影響力を持つ前は、マスコミが情報発信を独占していたため、「マスコミを敵に回すと恐ろしい」「だからこそマスコミをうまく利用するのが賢い」と言われることもあったが、今は不用意に言葉を発すると、切り貼りされ、間違った情報も放置され収拾がつかなくなる。
大谷選手はインスタの運用によって、メディアを上回る発信力を手に入れた。記者会見や囲み取材では野球に関する質問だけ答え、SNSを通じてファンとスポンサーのニーズを満たせば、日本メディアをスルーできるところにたどり着いた。
かつては芸能人がプライベートまで追いかけ回されても「有名人は公人」「有名税」として仕方ないと見なされる雰囲気もあったが、それはメディアが報じなければ庶民は何の情報も得られなかったからでもある。
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