AI時代に、なぜ「作文力」が重要視されるのか? 自分の価値を言語化できる子がこれからの優秀児
「あなたはどう思ったの?」「その時、なにを感じた?」お子さんが、自分の心と向き合わなければ言葉にできないようなことを、日常の会話の中で自然に語らせているのです。
また、会話中に「へえ、すごいね!」「それからどうなったの?」などと、お子さんがどんどん先を語りたくなるような相槌を打てる親御さんも、お子さんを作文好きにする土壌を作っているといえます。なぜって、作文の原動力は「伝えたい!」という気持ち。自分の話を笑ったり、泣いたり、感情豊かに聞いてくれる人がいれば、誰だって何かを体験するたびに、その感動を伝えたくなりますよね。
自分の気持ちや意見を、お子さんが自分の言葉で上手に表現できるようになったら、いよいよ作文(書き言葉)の練習に入りましょう。いきなり長い作文を書かせるのはハードルが高いので、まずは5W1H(いつ・どこで・だれが・なぜ・どんなふうに・なにをした)を使った、一文作文から始めてみましょう。
一文作文の題材は、その日に見聞きしたこととか何でも良いのですが、なにを書けばいいかで悩んでしまうと、そこで書く気が萎えてしまう子もいますから、まずは身近にある絵本の挿絵や写真などを見せて、その中で人や動物がしていることを一文で書かせてみればよいのです。
名画を鑑賞しながら作文練習
私の教室では、名画を鑑賞させながら作文練習をしています。例えば、ピーテル・ブリューゲル(父)の「ネーデルラントの諺」の中で、人々がしていることを次々と文章化させるなど、子どもが興味を持ちそうなものを選んで題材に使っています。
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