櫻井よしこ氏「核は使わない」から「使う時代に」 橋下徹氏は「集団安全保障体制」の必要性を強調
橋下氏:安全保障に関してはトランプ氏が大統領になった方が日本は自立的な安全保障の道を歩めると僕は思っている。(トランプ氏から)いろんなことを言われると思う。いろんなことを義務としてやらなければいけないけど、それが日本の新しい自立的な安全保障に向かっていけると思っているので、トランプ氏のほうがマシかなと思う。
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松山キャスター:中国は経済の先行きが不透明になっていると言われる中でも、国防費の増加を続けている。
梅津弥英子キャスター(フジテレビアナウンサー):中国の2024年の国防費は前年よりも7.2%増えて約34兆8000億円。ここ10年で2倍近くに膨れ上がっている。アメリカ国防総省によると、2021年から22年の間に核弾頭が100発、大陸間弾道ミサイル(ICBM)が50発増えた。中国の軍事状況に詳しい小原凡司氏は「2035年には中国のICBMの数がアメリカに追いつく可能性が高まっている。核抑止力向上が狙いだ」と分析している。
松山キャスター:軍備拡張路線を続ける中国に対して日本はどう対応すべきか。
橋下氏:中国にいくらいろんな文句を言ったところで、中国は軍事力の拡大を進める。日本はもう集団安全保障体制に踏み切らないといけない。日本は海に囲まれているので仲間となってもらう国は少ない。台湾はさすがに日本と軍事同盟を築けないと思うが、とりあえず日本と韓国、オーストラリア、あとフィリピンなどもあがる。
日本一国で防衛費を増額しようとしても限界がある。今まで集団的自衛権がいいか悪いかなんて細かな議論があったが、そうではなくて、これからは集団自衛権よりもひとつ上、しっかりと集団安全保障、NATO(北大西洋条約機構)みたいな軍事同盟を仲間と組んでいくのだと。これは憲法改正が必要になる。僕は解釈でもいけるとは思うが、憲法改正が必要なら、そこをやっていくのが、次代の政治家の使命だと思う。
櫻井氏:いま橋下さんが非常にいいことを言った。もう一つ私たちがいま考えなければいけない要素がある。中国は核(弾頭)を毎年100発ずつ増やしている。なぜこんなに増やすのか。中国政府は「核の先制使用はしない」というのが公の立場だ。でも、中国がやっている核の増産とミサイルの急激な増産を見ると、この「先制攻撃はしない」ということはおそらく本当ではない、嘘だろう。中国はロシアと同じように必要とあらば、先制攻撃をする。中距離ミサイルに載せて、台湾、日本などを念頭に核を使う方針に切り替えていると思わざるを得ない。世界はいま「核は使わない」という時代から「核を使う」時代になったということを念頭において、日本の国防政策を考えなければいけない。
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