櫻井よしこ氏「核は使わない」から「使う時代に」 橋下徹氏は「集団安全保障体制」の必要性を強調

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櫻井よしこ
米大統領選挙や膨張を続ける中国の国防費などをテーマに議論が展開された(写真:FNNプライムオンライン)
10日のフジテレビ系『日曜報道 THE PRIME』(日曜午前7時30分)では、米大統領選挙や膨張を続ける中国の国防費などをテーマに議論が展開された。

トランプ氏再選確実?バイデン陣営は…

米大統領選をめぐっては、トランプ前大統領の支持率がバイデン大統領のそれを上回っている世論調査もある。トランプ氏が1期目の在任中、日本に対し在日米軍の駐留経費の増額を要求したことや在韓米軍の撤退を検討したことなどを念頭に、ゲストのジャーナリスト・櫻井よしこ氏(国家基本問題研究所理事長)は、「トランプ氏が再選されれば、日本に非常に厳しい状況が生まれる。戦後のアメリカに頼りきりの状況がもう続かないことは明白だ。私たちは異次元の世界に立たされている」との認識を示した。 

FNNプライムオンライン「日曜報道 THE PRIME」(運営:フジテレビ)の提供記事です

番組コメンテーターの橋下徹氏(弁護士・元大阪府知事)は「トランプ氏が大統領になったほうが日本は自立的な安全保障の道を歩める」と述べた。 

一方、中国の2024年の国防費が前年比7.2%増の約34兆8000億円となったことについて、 櫻井氏は「中国は核(弾頭)を毎年100発ずつ増やしている。ロシアと同様、『先制攻撃をしない』というのは嘘だろう。世界はいま『核は使わない』という時代から『核を使う』時代になったということを念頭において日本の国防政策を考えなければいけない」と強調した。 

橋下氏は、日本、韓国、台湾、豪州各国の国防費をあわせても中国の国防費には到底及ばないことに触れ、日米韓豪と場合によってはフィリピンなども参加する「集団安全保障体制」構築の必要性を主張した。 

以下、番組での主なやりとり。 

松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):一般教書演説でバイデン大統領は自身の健在ぶりをアピールした。 

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