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韓国"世界遺産登録阻止外交"に理はあるか 「明治日本の産業革命遺産」の運命は?

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その隙間をぬうように、韓国は着実に「成果」をあげている。実際に日本を支持すると思われた副議長国のセネガルは、マッキー・サル大統領が訪韓した時に韓国の言い分に理解を示し、棄権を表明したと報道された。

韓国が狙うのは、なるべく多くの委員国を棄権させ、賛成票を3分の2未満に抑えることだ。発展途上国の中には、日本と韓国の双方から援助を得ている国があり、援助国からもちかけられた話を断れない。セネガルもそのひとつで、サル大統領の訪韓はもともと交易や投資についての協力を話し合うことが目的だった。

カギを握るのはドイツの判断?

棄権国が多くなれば、議長国であるドイツが決裁することになる。ただドイツは妥協案として登録の際に、強制徴用の碑を建てることを提案している。

「ドイツには日本から『中立、公正、公平に運営してほしい』と申し入れ、ドイツも同意していると聞いている」

そう話すのは、自民党の片山さつき参議院外交防衛委員長だ。片山氏自身もヴィオレル・イスティチョアイア=ブドゥラ駐日EU大使に会い、EUの委員国への働きかけを申し入れるなど、世界遺産登録のために積極的に動いている。

そもそも世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、後世に残すべき普遍的価値を有するものをいう。21日に来日する尹外相は岸田外相と同日に改めて会談する予定だが、せっかくの日韓国交回復50周年が、世界遺産を巡る政治的意図によって損なわれてはならないだろう。

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