「失敗を転機に」"私立中退学"若手起業家の視点 坂井風太さん「レールから外れても怖くない」
坂井さんは理論だけ取り入れた人材育成や血肉の通ってない言葉を嫌う。
「ディー・エヌ・エー時代は毎週末図書館に通い、人材育成や組織論に関する本を20冊ぐらい借りてきて読み漁っていました。
さらに徹底的に社員のヒアリングを繰り返しました。そして、ある期間で伸びた人、伸び悩んでいる人はその間に何があったのか、因果関係を明らかにし、まとめました。
現在も毎週10冊+論文10本は欠かさず読んでいますが、同時並行で1日8時間以上、現場検証も兼ねて、各社の経営層やマネージャーと実際に話しています。
現実の問題を解決するためには、圧倒的な思考量・行動量が必要だと考えています」
どんな状況でも幸福を見つけられるように
現在は3歳の娘さんの子育て中。モットーとしているのは「人生に正解なんてない」という教育だ。
「こういう生き方をすれば大丈夫、という絶対的に安心なライフコースがなくなっているのが現代です。
そんな時代の中で大切なことは“失敗しないルート”に子どもを乗せることではなく、“失敗やルート変更は所与のもの”として、自己効力感高く、反脆弱的(ショッキングな出来事が起きた場合に、その悪影響を跳ねのけてかえって好影響を生じさせること)な生き方ができるように育てていくことではないでしょうか」
例えば娘さんと積み木で遊んでいるとき、途中で壊れても「また新しい形が作れるから大丈夫だよ」と言って励ますという。
「逆にもっと面白い形を他のパーツも交えて作ろうよ、などと言いながら、また一緒に作っていくと、娘も前の形よりも喜んでいて。この感覚をつかんでくれればいいなと思っています」
人生においても最初に目標としていたものが壊れたり、崩れたとしても、それは失敗ではない。
「うまくいかないことなんてたくさんあるわけで、失敗しない人生より、失敗しても自分の人生を前に進めたり、もう1回積み木を作り直すスキルの方が大事です。
何度でもどういう形でも、自分が意味のある人生の形をもう1回作ればいい。幸福な人生を目指すよりも、どんな状況でも幸福を見つけられたり、希望を見いだせたりする方が本質的です」
親が子どもに与えられる最大の財産は、逆境があっても乗り越えられ
「いまは既存事業が順調ですが、自分自身が挑戦していないと示しがつきません。だからこそ、今後も新しい取り組みをどんどん仕掛けていって、日本の人材育成・マネジメントを少しでも良くしたぞ、と胸を張って言える生き方をしたいなと思っています」

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