人民元建て「点心債・熊猫債」の発行が急増の背景 資金調達コスト低下と利便性向上が追い風に

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人民元建ての「点心債」の発行額は6年連続で増加している(写真はイメージ)

人民元建ての外債の発行額が中国内外の市場で大幅に増加している。中国の金融緩和に伴う資金調達コストの低下や、発行市場における制度面の改善が背景だ。

イギリスのスタンダード・チャータード銀行がまとめたデータによれば、中国本土外の(オフショア)市場で発行される人民元建て債券、いわゆる「点心債(ディムサム債)」の2023年の新規発行額は5990億元(約12兆4179億円)に上り、前年比44%も増加した。

償還額を差し引いた純増(ネット)ベースの発行額は3250億元(約6兆7376億円)と、同68%の増加を記録。点心債の発行額は2018年から6年連続で増加しており、2023年は発行ペースがさらに加速した。

米長期金利は16年ぶり高水準

点心債だけでなく、中国本土外の企業や金融機関が中国本土の債券市場で発行する人民元建て債券、いわゆる「熊猫債(パンダ債)」の発行額も急増している。

中国銀行間市場交易商協会(訳注:インターバンク取引の業界団体)のデータによれば、2023年の熊猫債の新規発行額は1335億元(約2兆7676億円)と、前年の806億元(約1兆6709億円)から6割以上も増えた。

人民元建て債券の発行増加を支えるのは、(アメリカドルと比べた)資金調達コストの相対的な低下だ。アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)は2023年に4回の利上げを実施。その結果、アメリカの(長期金利の指標となる)10年物国債の利回りは2023年10月に一時5%を超え、約16年ぶりの高さに上昇した。

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