「不適切にもほどがある!」話題さらう8つの要因 コンプラでがんじがらめの世の中に風穴開ける

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1:不適切で何が悪い 令和のコンプライアンスに物申す

「テレビでおっぱいが見たいんだ」と2024年から1986年にタイムスリップしてきた中学2年生のキヨシ(坂元愛登)が主張したことをはじめとして(第1話)、毎回、テロップで丁寧なお断りを入れながら、2024年では使用不可能な不適切な言動をこれでもかというくらい登場させている。

ハラスメントに気遣いしすぎて、なんだかおかしなことになっていると、誰もが思っているけれど、はっきり言えずにSNSにぼそぼそぶつけているようなことを、このドラマはズバズバ痛快なまでに指摘する。

秀逸だったのは、第3話の、セクハラのガイドラインを決めてくれという魂の叫びに対して、主人公の小川が、娘にしたくないことはしないというガイドラインを提示したことだ。

みんな、誰かの娘であると。セクハラに限ったことではなく、娘に限ったことでもなく、自分の子どもにできないことはしない、というわかりやすいコンプライアンスの落とし所を提示していた。

80年代はなつかしいが、古すぎない

2:80年代カルチャーがなつかしい 

1986年といえばバブルの夜明け(86年の12月からとされている)、日本がノリに乗っていた時代である。経済的な豊かさによって、音楽、映画、アイドル、ファッション、ヤンキー、ドラマ等々、文化やサブカルチャーも花盛り。

この時代を描いたヒットドラマといえば、宮藤官九郎の、朝ドラこと連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年)、そして、西森博之の漫画が原作でドラマや映画となった「今日から俺は!!」(脚本、監督:福田雄一)などがある。

この時代はほどよくなつかしく、が、ほどよく古すぎず、まだ記憶や記録がたくさん残っているので、うんちく語りや自分語りにはぴったり。ドラマを見て、SNSであれこれと自分の知識や思い出を披露できる。

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