ところがその日の17時25分、山崎さんから届いたメールはこんな風に書かれていた。
驚愕的中なのに馬券は買わず!でも冷静だった山崎さん
驚愕すべき内容なのに、いつも通りの冷静な筆致であった。ベレヌスにカテドラルという中京記念のワンツーフィニッシュは、たぶん10年以上に及ぶ当欄の連載における、最高の大当たりではないかと思う。少なくとも筆者には、そんな晴れがましい記憶はない。この予想通りに買っていれば、競馬ファン憧れの「帯封」も夢ではなかったはずである。
今だから白状するけど、このときの筆者はオミクロン株に感染して自己隔離中であった。幸いにも軽症だったので、熱もなければ体調も普段と変わりない。家で暇を持て余していたから、土日は朝から競馬漬けであった。競馬新聞さえ買いに出られなかったけど。
そこで中京記念は、「山崎さんが言うベレヌスはないけど、カテドラルはあるな」と思って、1番人気のファルコニアからワイドで流したのが引っ掛かり、この日はお陰さまで浮いた。いや、申し訳ない。これもまた「世の中はこんなもんだ」の典型であろう。
本来であれば、ここで週末(4日)の東京新聞杯かきさらぎ賞を予測することになるのだが、さすがに蛇足の感があるので、それは次回以降に譲ることにしたい。
山崎さん、あなたがいないと寂しいし、とっても困るんだけれども、この連載、オバゼキ先生と一緒に、それから編集F氏と共に行けるところまで行きますよ。たぶん読者のニーズはあると思うので。
今までどうもありがとう。さようなら。
*次回の筆者は小幡績・慶應義塾大学院教授の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)。
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