中国で猛烈に愛される日本の異彩ラーメン店 あの吉野家をしのぐ海外店舗数を構える理由

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家族連れから、カップル、お一人様まで、中国人のお客さんでいっぱい。TBSテレビ『世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?』。6月15日(月)放送

ホームページには確かに、海外691店(2015年6月12日時点)の文言が踊る。さらに詳しく調べてみると、そのうち600店以上が中国にある。

中国といえばラーメンの本場。そこを日本のラーメンチェーン店が席巻しているとはいったいどういうことか。中国に中華料理で攻め込んだ日本企業といえば、「餃子の王将」で知られる王将フードサービスがある。2005年に進出したが、経営は軌道に乗らず2014年秋に撤退。中国攻略は簡単ではないはずである。

取材班は中国最大の都市・上海へと向かった。

ラーメンの本場中国で人気の秘密

上海の街中には日本でもおなじみの外食チェーン店がたくさんある。その上海市内でも味千ラーメンの存在感は大きい。なんと130店舗以上もネットワークを構築しているという。

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とんこつスープが中国の麺文化には衝撃で大ヒット

中国にあるファストフードの店舗数ランキングでは、ケンタッキーフライドチキンやマクドナルドなどの世界的なチェーン店に混じって、味千ラーメンは4位に堂々とランクインしている。実際に店舗を訪れてみると店の前には長蛇の列。店内は家族連れから、カップル、おひとり様まで、中国人のお客さんでいっぱい。取材班の想像を超える人気ぶりだった。

中国現地のお客が口々に褒めたたえていたのは、豚骨スープだ。中国は麺文化がしっかりと根付いている国。スープ麺は数多くある。ただ、「ダシを取る」というスープは少なく、味もほとんどが薄味。日本のラーメンの様に、スープの味にこだわったもの自体が少ない。

一方、熊本ラーメンである味千は、豚骨を煮込んでダシをとる濃厚なスープ。つまり、とんこつスープ自体が中国の麺文化には衝撃で大ヒットを読んだのだ。

ほかにもとんこつラーメンでトライした日本のラーメン店はあるが、大成功を収めたのは味千ぐらいだ。

なぜか。副社長の重光よしえさんに話を聞いた。すると意外な事実がわかった。味千ラーメンには、一度海外進出に失敗した歴史があるという。

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