インスタント麺を「日本一食べる街」の真実 彼の地に広がる不思議であたたかな光景

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手軽でおいしいインスタントラーメン。その中でもなんであの土地で消費量が多いのか?(写真:jun / PIXTA)
世の中にあふれるさまざまな統計やデータ。これをもとにしていろいろなランキングが作られるワケだが、中にはなぜそうなるのかの理由が、すぐにはわからないような"世にも不思議なランキング"がある。
TBSテレビ『世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?』(5月18日放送)は、そんなランキングデータの謎を解き明かす番組だ。「なんで△△が○位にランクインしているのか?」。その裏側を探ると、驚きの事実が次々に明らかになってくる。

ご当地ラーメンといえば…

ラーメンといえば、日本人の多くに愛される食べ物だ。比較的リーズナブルで美味しく栄養も豊富。そのラーメンを「土地柄」で意識したことはあるだろうか。ラーメンが庶民レベルで日本に初めて伝わったのは、1870年代の横浜の中華街といわれる。その後、函館や浅草、長崎、佐野、札幌、喜多方などで今に通じる有名なラーメン店が産声を上げていった。

一方で、こちらのランキングをご覧頂きたい。

■主要都市別インスタントラーメン購入量(1世帯当たり年間)
1位  青森市  8403g
2位  富山市  8243g
3位  山形市  8224g
4位  新潟市  7717g
5位  鳥取市  7575g
(出所)総務省統計局家計調査 2014年

これは袋麺とカップ麺を合わせた数。「日本一インスタントラーメンを食べる街」は本州最北の青森だ。それも8年連続。ただ、ラーメンのフードパーク「新横浜ラーメン博物館」(横浜市港北区)が紹介する全国ご当地19ラーメンに青森の名前はない。

つまり、全国的にラーメンで有名な街ではない青森がインスタントラーメンを日本一食べている。いったいなんで? その疑問を解くべく、取材班は早速青森市へ向かった。

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