「さよならマエストロ」で初の社会人役・芦田愛菜 流暢な英語と絵画・美術への高い教養が話題

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大学生となってさらに存在感を放つ芦田だが、一方でしっかり勉強にも取り組んでいることがうかがえるエピソードも。

「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」(テレビ朝日系、23年11月25日放送)では、勉強に集中する方法について、環境音を聴いていることを告白。

カフェの音や氷の音、雨が降る音など具体的な例を挙げ、「1時間ごとに違う音にすると気持ちがまぎれて楽しいです」と説明。「カフェに行こう! 洞窟に行こう!」と、気分を切り替えることで勉強に集中できるという。そんな集中法はもちろん、1時間ごとに違う音にするという話からも、長い時間勉強していることが垣間見える。

「読書家としても知られますが、最近は本を読む時間をまとめて取ることがなかなか難しいと、昨年12月のインタビューで話していました。現在は朝に15分だけ早く起きて、興味がある絵画や美術の本を読んでいるそうで、『少しでも知識を広げていけたらいいなと思います』と意欲をみせていましたね。忙しい中でも、読書や教養を身につけるための時間もうまく作っているようです」(同)

さらに「ポンコツぶりも浸透し、ある意味、人間味が増している」と証言するのは民放ドラマ制作スタッフだ。

「登壇したイベントで、“自分のキャッチフレーズ”をつけるとしたら、という質問に『おっちょこちょい、心配性、方向音痴』と回答。塩と砂糖を間違えることもあり、あわてんぼうな性格を直したいそうです。

また、今回のドラマの制作会見では西島が芦田について、『イメージと違って意外とポンコツな人』とコメントしていました。転んだり、頻繁に体をぶつけたりしているそうで、本人も『否めないです』と笑っていました。

天才子役と言われていたころとは違い、しっかりしているようで少し抜けたところがあるというギャップに好感を持つ人も多いでしょう。学問もおろかにしておらず、今後もブレることなく二足のわらじを履き続けると思います」

ノースキャンダルで清潔感を維持

芸能評論家の三杉武氏は最近の芦田についてこう述べる。

「幼いころから天才子役として抜群の演技力でドラマや映画で存在感を放っていた芦田さんですが、大学生となった現在もマルチな活躍をみせています。

これまでスキャンダルとは無縁ですし、大学生になった今も清潔感や聡明なイメージを維持している点も、CMなどで重宝されているゆえんでしょう。

子どものころから芸能界にいるので、女優としてのプロ意識も高い一方で、最近ではおっちょこちょいだったり、抜けたところを告白することで親しみやすさや親近感もアップしている印象です」

20歳になって社会人役もなんなくこなす芦田の演技は、今後ますます幅が広がりそうだ。

(丸山ひろし)

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