ペットボトルの形状、丸と四角の差って何? 進化する飲料業界が編み出した知恵
日増しに暑くなるこの季節。コンビニエンスストアやスーパー、はたなた自動販売機などで、冷たい飲み物を買い求める機会が多くなりがちだ。
最近の清涼飲料水やミネラルウォーターなどではペットボトルタイプの商品が多い。のどの乾きを潤すために買って飲んでいるペットボトル飲料を、よく見てほしい。ツルッとした丸い円柱状のものや、ごつごつした四角い形のもの、さらにはウエストみたいな絞りが入った形のものなど、実はそのデザインはさまざまだ。
「各メーカーもより個性を出すのに大変だなぁ」などと思うが、よくよく考えると、ペットボトルの形なんてパッケージで覆い隠されてしまうものだし、メーカー側の視点に立てば、形状を統一したほうがコストも削減できて合理的ではないかとも感じる。
ペットボトルの形状の差をつくる2つの要因
そこでTBSテレビ『この差って何ですか?』(6月14日放送)取材班は「つるっとした丸い形のペットボトルと、凸凹した四角い形のペットボトルの差」を徹底調査。実践女子大学教授の塚原肇さんに話を聞いた。
つるっとした丸いペットボトルと凸凹した四角いペットボトルの違いは、大きく2つあるという。
1つ目は「中身が炭酸飲料かどうか」。炭酸飲料を入れた場合、どうしてもペットボトルの内部から圧力がかかるが、丸い形だと中心部からの圧が均等にかかるため変形しにくい。その証拠に、凸凹した四角いペットボトルに炭酸飲料を入れて、しっかりフタをした上で軽く振ると……あっという間にパンパンにふくれて丸い形に変形してしまう。