小野寺氏「党幹部が派閥を抜けるのは普通の流れ」 安倍派幹部らに対し、自発的な対応を求める

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松山キャスター:自民党の派閥の解消の動きがあるが、一部派閥は存続する形だ。今後、総裁選が行われるにあたり、その前に結局いろんな形でのグループがまたできるのではないかという見方が強い。

「政治とカネ」問題…透明化への“本気度”

小野寺氏:今回の提言(党政治刷新本部がまとめた中間報告)の中に、1989年に自民党がまとめた改革大綱があり、そこには総裁や副総裁、幹事長等の主要な役職の人は在任期間中は派閥を抜ける、閣僚は在任期間中派閥を抜けるなどと明確に書いてある。このことを今回重く受け止めてやることになるので、おそらくどこかのタイミングで、当然、この改革大綱に基づいていま名前がでた主要な人たちは派閥を抜ける判断をするのではないか。

(写真:FNNプライムオンライン)

松山キャスター:現時点で派閥存続の意向を示している麻生副総裁も茂木幹事長も派閥の会長だが、役職を離れるべきだと考えるのか。

小野寺氏:改革大綱にはそう書いてある。この大綱は今も生きている。対象者でもある小渕優子選対委員長はいち早く派閥を抜けたではないか。そういう党の重要な役目の人は、参議院の議員会長もそうだが、改革大綱に基づいて(派閥を)抜けることは普通の流れではないか。

松山キャスター:中間取りまとめだけではなく、1989年の政治改革大綱に基づくルールも厳格に適用されるべきだと。

小野寺氏:今回の中間取りまとめは、30年前に決めたこの政治改革大綱をしっかり踏まえることを前提に取りまとめられたと思っている。当然今でもそのルールは生きている。逆に言えば、いままでそれを守っていなかったこと(がおかしい)。閣僚による大規模なパーティー開催の禁止などはそこに書いてある。その原点をもう一回しっかり見つめ直す。さらにそこから踏み込んで、旧文通費も含めていろんな議論がこれから改革される方向で進められていくと思う。

玄葉氏:30年前を思い出す。リクルート事件があり、東京佐川急便事件があり、金丸信元副総裁の金庫から金塊が出てきた。私は当時自民党に所属していたが、これはもう外から改革しなければダメだと言って飛び出した。あの時も(自民党は)「派閥解消」と言った。民主党政権ができた時も「派閥解消」と言った。おそらく2、3年経ったら元に戻る可能性が高いと言わざるを得ない。そこはむしろ(小野寺さんらに)頑張ってほしいと思うが、基本的に人は3人集まればグループはできるから、グループ全体がダメだなどと言っているわけではない。元の鞘に収まらないようにというか、グループのただの再編に終わらないでほしい。

永田町の水が汚れているわけでだから、汚れたら洗い流す、よどんだら入れ替える。そういう政治のダイナミズムを日本に持ち込むということだと思う。それはわれわれの責任だ。

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