新NISAで投資初心者が知るべき「決算書のツボ」 銘柄選びの参考にする指標はこれだけ!

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(図版:KADOKAWA)

そのほかの投資指標 

株式投資をするにあたっては、これまでみてきた売上総利益率(粗利益率、粗利率)、売上高営業利益率、売上高経常利益率、自己資本比率、流動比率、総資本経常利益率(ROA)、自己資本当期純利益率(ROE)といった指標に加えて、PER、PBR、EPS、配当利回り、配当性向など、株価や配当との比較をあらわした指標もよく使われます。 

PER(Price Earnings Ratio 、株価収益率) 

株価÷1株当たりの当期純利益 

(例)2000円÷ 150円=13.3倍 

PBR(Price Book-value Ratio 、株価純資産倍率) 

株価÷1株当たりの純資産 

(例)2000円÷1650円=1.2倍 

EPS(Earnings Per Share 、1株当たりの当期純利益) 

当期純利益÷発行済株式数 

(例)300億円÷2億株=150円 

配当利回り 

年間配当金÷株価×100

(例)60円÷2000円×100=3.0% 

配当性向 

年間配当金÷EPS×100

(例)60円÷150円×100=40% 

(図版:KADOKAWA)
『【改訂2版】[ポイント図解]決算書の読み方が面白いほどわかる本 数字がわからなくても「決算書のしくみ」を読み解くポイント37』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

たとえば、PERが平均値と比べて低い株については割安株と考えて、今後は上がる可能性がある、と株式投資の参考にすることができます。 

上場会社は四半期(3カ月)ごとに発表する決算書により、株価が変動しますが、理論通りに動かないことも多く、株式投資のむずかしいところですね。 

苦手意識を抱きがちな決算書ですが、「ツボ」をしっかりおさえ、投資やビジネスにぜひ活用してみてください。 

落合 孝裕 税理士・CFP

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おちあい たかひろ / Takahiro Ochiai

1961年東京生まれ。大手食品メーカーを退職後、96年独立し、落合会計事務所を開設。資産家向けの相続税、中小企業向けの会計・税務を専門とする。中小企業大学校、東京商工会議所等で研修・セミナー講師としても活躍。著書に『私がもらっている給料のカラクリ』(中経出版)、『ビギナー社長のための経理や税金がわかるQ&A』(大蔵財務協会)など多数。

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