「理想の家にするはずが…」家づくりの5大NG行動 「間取りにこだわる」「余計な窓の設置」の他は?
家づくりをする際は、それぞれの窓にはどんな役割があり、窓から何を入れて、何を入れないのか、これらをきちんと考えておきましょう。具体的な方法としておすすめなのが、「日射取得用窓」「採光用窓」「借景用窓」「視線を抜く用窓」という風に、それぞれの窓に「○○用窓」と名前を付けていくやり方です。
さらに、「庭へ出る用窓」「夏・冬の日射取得用窓」「道路からの視線いらない窓」というように、より詳細な窓の用途を書き足していきます。こうすることで、必要な窓はどれなのか、軒・庇の有無、窓の位置や形などをどうすれば良いかが明確になります。
畳数にこだわりすぎてはいけない
間取りを考える過程で、設計士や住宅営業マンに「LDKは何畳必要ですか」というようなヒアリングをされることがありますが、これには要注意です。なぜなら、各々のライフスタイルによって必要な広さは異なりますし、実際の広さ以上に「広く見えること」や「広く使えること」が重要な場合もあるからです。
実際の広さ以上に広く感じられる家にする方法には、大きく2種類あります。1つ目が「広く見せる」方法です。具体的には、敷地全体を活用する、視線の抜けを意識する、物を減らす、照明の重心を低くする、天井を低めにする、建具をハイドアにする、吹き抜けなどで1・2階を繋ぐ、などの手法があります。
2つ目が「広く使う」方法です。具体的には、ウッドデッキやぬれ縁などで外側と室内側の中間領域をつくる、建物外周部の壁や窓付近に居場所をつくる、階段や段差を活用して居場所を創出する、などの手法があります。
この「広く見せる」や「広く使う」方法を用いることで、畳数に囚われずとも居心地の良い空間をつくることは可能です。私は、実際の広さよりも「広さ感」、実際の距離よりも「距離感」を感じられる間取りをつくることが重要と考えています。
優秀な設計士や住宅営業マンほど、具体的な畳数にフォーカスしたヒアリングはしません。要望通りの畳数で間取りをつくっても、必ず満足する間取りになるかといわれれば、そうとは限らないからです。数字の上では広くても、「広く見せる」や「広く使う」配慮がない場合、窮屈に感じてしまう場合もあるのです。
ここでご紹介した5つのNG行動以外にも、注文住宅での家づくりをする際は、気を付けるべきことがたくさんあります。住宅営業マンのセールストークを鵜呑みにすることなく、きちんと基本的な知識を身につけて施主力を高めることが、家づくりを成功に導く第一歩といえるでしょう。
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