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南仏のマクドナルドを「不法占拠」した彼の"望み" 貧困・治安悪化の街の騒動がフランスで話題に

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  • 盛 真理子 海外書き人クラブ/フランス在住ライター
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今後は「レストランを改装して、より多くの文化イベントを開催できるスペースにしたい。地球環境にも配慮した農法などで育てられた食材を使って、健康的な食生活を促進したい」(カメルさん)とのこと。

「とにかく空っぽの冷蔵庫を満たして、子どもたちのお腹をいっぱいにして学校で学べるようにしたい。いつも空腹では学ぶ意欲もなくなります」

マクドナルド元従業員で、現在は「Mのその後」を指揮するカメル・ゲマリさん(左)(写真:ラプレ・エム提供)
店の駐車場でプロのミュージシャンを招待し、800人以上が参加するラップコンサートを開催。みんなが楽しめるイベントを企画・実行することも主要な業務の1つ(写真:ラプレ・エム提供)

もう次のステップに移っている

最後に「この事業に関して、マクドナルド本社から何らかの反応はあったのか?」と聞いてみると、「ページはめくられた」という答えが返ってきた。それは「もう次のステップに移っている」という意味のフランス特有の言い回しだ。

かつて世界的巨大企業と闘った。だがそれはもはや敵ではない。彼が闘う相手はさらに大きなものになっている。たとえば「貧困」や「格差」、さらには「人々の自己中心的な心」などだ。

カメルさんを中心にして貧困地域でつづられる「Mのその後」のストーリーは、始まったばかり。「その後のその後」や「その後のその後のその後」にどんな展開が待っているのか楽しみでならない。

社会福祉はもちろん、文化・環境まで。「Mのその後」の取り組む多様なテーマもまたボーダレスそのもの(写真:ラプレ・エム提供)

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