株価高騰で「投資しなきゃ」焦る人を待つ落とし穴 「新NISA熱」で損しないために気をつけたいこと

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チャートと男性
焦って投資を始める前に、新NISAによる投資マネーで日本経済がどれだけ復活するか、そして株価はまだ上がるのかを、落ち着いて考えてみる必要があるといいます(写真:taa/PIXTA)
「お金の本質を突く本で、これほど読みやすい本はない」
「勉強しようと思った本で、最後泣いちゃうなんて思ってなかった」
経済の教養が学べる小説きみのお金は誰のため──ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」には、発売直後から多くの感想の声が寄せられている。本書は発売1カ月半で10万部を突破したベストセラーだ。
著者の田内学氏は元ゴールドマン・サックスのトレーダー。資本主義の最前線で16年間戦ってきた田内氏はこう語る。
「みんながどんなにがんばっても、全員がお金持ちになることはできません。でも、みんなでがんばれば、全員が幸せになれる社会をつくることはできる。大切なのは、お金を増やすことではなく、そのお金をどこに流してどんな社会を作るかなんです」
今回は、年初からの株価高騰で「自分も投資しなきゃ」と焦る人を待つ「落とし穴」を解説する。

「乗り遅れた」と焦る人の盲点

2024年、3万3000円で始まった日経平均は3万6000円近くまで上昇している。

書影
『きみのお金は誰のため──ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』は、発売1カ月半で10万部のベストセラーになっている。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

株価上昇の理由として、「利上げ懸念の後退」とか「日本企業の稼ぐ力への期待」などとも言われているが、いちばんの理由は新NISAの影響だろう。

NISA口座で投資したときの非課税枠が拡充されたことで、日本株にも個人の投資マネーが流れ込むと言われている。

連日聞こえてくる「バブル崩壊後の日経平均の最高値更新」という言葉に、「自分だけ乗り遅れてしまったんじゃないのか」「今からでも株を買ったほうがいいのか」と不安に思っている人も多いことだろう。

小説『きみのお金は誰のため』では、投資は1つの重要なテーマになっていて、主人公優斗の母もNISAを始めようとしている。

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