家がキャットタワー?鎌倉にある「猫が主役」の家 長年暮らしている2匹の猫を施主として考えた

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「そしてもう1つ意識したのは、つかずはなれずという距離感です。猫は自分ひとりの時間も大切にする動物ですよね。そこで、『いるな』という存在は感じるけれど、べったりはしないという適度な距離感を保てるような空間になっています」

たしかに階層で分かれていながら、扉をあければ巨大なワンルームのようにも思える空間は、姿が見えなくても、どこかに存在感を感じられるよう。猫たちは季節や温度によって部屋部屋を移動しながら暮らしているそうです。

さまざまなパートにアクセントやこだわりが

簡単な食事はここで摂るというカウンターキッチン。スツールは深沢直人とノーマン・フォスターによるデザイン(写真/平郡政宏)

ヘリンボーン柄になっている床材など、ベースは木目調ですが、階段の手すりやキッチンのスツールなどところどころにアルミニウムが使われているのもモダンなアクセントに。ちなみにこの手すり、アルゴン溶接という高度な溶接技術が使われているのだそうですよ。

ダイニングチェアはイタリアから直輸入した。ジャスパー・モリソンとエメコのコラボレーションによる再生プラスティック製(写真/平郡政宏)
水栓を偏愛している山之内さん(写真/平郡政宏)

自邸のさまざまなパートを説明してくれた山之内さんですが、なかでも熱を込めて話してくれたのは水栓(蛇口、ボウル、シャワーヘッドなど)への愛。キッチンの蛇口はデンマークのインテリアブランド「VOLA」*によるもので、「ブロンズのものがあるのは今日本でここだけです」と。水栓が好きという人、なかなか珍しいのじゃないかしら。

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