「勉強習慣つかない人」が知らないただ1つのコツ 目標が具体的であればあるほど大きな力が出る
資格試験への挑戦はつらく長いものです。遊びたい、サボりたい、休みたいという欲求を抑え、うるしを塗るように、日々の努力を積み重ねる必要があります。具体的な欲求を動機に変えて努力しようとしても、そもそもの欲求が自分の心に沿ったものでなければ、大きく力が出ることは期待できません。
「人生を変えたい」などのあいまいな目標や、「世の中をよくしたい」というふわふわしたきれいごとでは、自分自身を強く律することは難しいです。
それが誰にでもできるならば、ダイエットや習い事も簡単に続けられるはずです。
努力するときは、自分自身と向き合い、なぜ自分がそれを求めるかについて、よく考えましょう。
かつて私は、公認会計士試験に3か月ほどで挫折しました。そしてその後、嫌な環境から逃れるために火がつき、無事合格を果たしました。
同じ人間であっても、目標が具体的であればあるほど、大きな力が出ます。
「夢」という言葉はどこかに実現しないようなニュアンスを含むように思いますが、具体的な目標は実現させるためのものに他なりません。
人間は誰しも意志が弱いものですから、自分を動かすエンジンにするために、人生観を欲求に落としこみ、具体的な欲求として表現できるようにしましょう。
「変えたいこと/変えられること」を精査する
それでは、改めて自分自身の目の前にニンジンをぶら下げる方法について考えてみましょう。
大変な試験に挑もうとするからには、あなたはこれまでの人生を変えたいと思っているはずです。私のように、年収や人間関係などで困らないようにしたいかもしれません。
欲求を具体的にするには、合格後の自分を具体的にイメージすることが大切です。目標を達成したあとの姿が明確になれば、努力する意味をより強く見出せるようになるからです。
そのためにまず大切なことは、情報収集です。集めるべき情報は大きく分けて、
① 現時点で変えたいと思っていること
② 合格後に変えられること
の2種類です。そして、現時点で変えたいことについては、自分の心と向き合い、本当に望むことに沿うようにしましょう。