松本人志「性加害騒動と活動休止」混沌招く5大論点 「まつもtoなかい」「ガキ使」などもどうなる?

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さらに今後「ない」とは言い切れないのが、被害女性が松本さんを強制わいせつ、不同意性交罪で告訴すること。

報じられている2015年の性加害疑惑は、もしそれが真実だとしても民事での時効5年が成立していますが、刑事事件としては不同意性交罪の公訴時効10年が成立していないようなのです。

加えて文春の続報には「2015年から2019年にかけて参加した3人の女性が事実関係を認め」という記述がありました。こちらは刑事事件における強制わいせつの公訴時効7年も成立していないだけに、その内容によっては松本さんが訴えられることもあり得るでしょう。

あいまいなセカンドレイプの境界線

4つ目の論点は、「一般人の発言はどこまでがセカンドレイプに該当するのか」。

被害女性に寄り添う声がある一方で、「なぜ8年も前の話を今するのか」「おいしそうな話に乗って危ない場所に行った自分が悪い」「すぐ警察に行かなかったのはおかしい」「告発はお金目的だろう」などと厳しい声を浴びせる人も多く、そのたびに「セカンドレイプではないか」という声が挙がっています。

明らかに誹謗中傷と思わせるような書き込みだけでなく、被害女性が送ったLINEを流出させるような行為も含めて、その行為を「セカンドレイプ」と言われても無理はないでしょう。「みんな書いているからこれくらいはいいだろう」という理屈は通用せず、被害女性たちから損害賠償を請求されても不思議ではありません。

これはもちろん松本さんに対する誹謗中傷なども同様であり、芸能活動を休止してまで対策している以上、「どの程度の書き込みまでを許すか」の境界線はわからないところがあります。とりわけ出演番組や出演CMのスポンサーに向けた誹謗中傷は松本さんに限らず、今後、芸能人が誹謗中傷の被害を訴えるところになるかもしれません。

みなさんに覚えておいてほしいのは、「論点が多く結論が出づらい話題ほど、ネット上の書き込みが盛り上がりやすく、批判の声がエスカレートしやすい」という人間の行動心理。いずれにしても、裁判前の現段階で被害女性、松本さんの双方に、何かを決めつけて叩くような書き込みは避けたほうがいいでしょう。

ネット上の書き込みを見ていてもう1つ気になったのが、「証言だけで性犯罪が成立するのはおかしい」「性犯罪は具体的な証拠がなくても証言だけで罪に問われてしまう」などと疑問視するような声。セクシャルハラスメントや痴漢の冤罪が生まれやすいことなどを絡めて、証拠が少なくても罪に問われやすいことを指摘したいのでしょう。

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