疑問だらけ羽生結弦さんの離婚騒動に欠けた視点 有名人、メディア、人々に求められる「線の引き方」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
羽生さんの離婚発表に関わるニュースから見えてくる課題について考察します(写真:AFP=時事)

羽生結弦さんの離婚発表から約1週間が過ぎましたが、報道やSNSのコメントは一向に収まる気配がありません。

「結婚発表から100日あまりの離婚」という早さ以上に衝撃を与えているのは、羽生さんがXにつづった離婚の理由。

「現在、様々なメディア媒体で、一般人であるお相手、そのご親族や関係者の方々に対して、そして、私の親族、関係者に対しても、誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道がなされています。生活空間においても、不審な車や人物に徘徊されることや、突然声をかけられることもあります」

というコメントは、穏やかな文体ながら強い怒りを感じさせるものでした。

有名人、メディア、世間の人々に共通するポイント

その結果、羽生さんの名前がXの世界トレンド1位を記録したほか、有名人の結婚相手を実名報道する是非、早々に報じたメディアへの批判と反論、妻を「守った」のか「守れなかった」のかの論争、家族や親族への取材などが次々にアップされ、トップニュースになり続けています。

羽生さんの離婚発表に関わるニュースは、「有名人のプライベート報告」「メディア報道」「ストーカー行為や誹謗中傷」などのさまざまな論点が混在していることが、騒動が過熱している要因の1つでしょう。

それぞれ賛否の声が飛んでいますが、実は有名人、メディア、世間の人々の3者に共通するポイントがあり、それを突き詰めることが改善策につながりそうな感があるのです。

次ページ「公益性」「有名税」の悪しき習慣
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事