【産業天気図・半導体】グローバル競争が厳しいうえ国内でも二極化で再編の兆し

日本の大手半導体メーカーの業績は現状、「勝ち」「負け」の差が著しい。2005年度に赤字に転落するNECエレクトロニクス<6723.東証>は06年度の黒字浮上を目指すが、厳しい状況。ルネサステクノロジ<非上場>も、大幅な損益改善は見込めそうにない。両社ともマイコン、液晶ドライバなどを得意としているが、価格下落が激しく、構造的に大きな利益をあげられない状態に陥っている。
 一方、DRAM専業のエルピーダメモリ<6665.東証>は、05年度の第4四半期から損益的に黒字浮上しそう。90ナノプロセスの最新ラインが本格稼働することでコストダウンを図れるためだ。NAND型フラッシュメモリの活況に沸く東芝<6502.東証>は高収益だが、やや軟調。インテル+マイクロン・テクノロジー連合のNANDへの本格参入もあり、価格競争が激化する方向にある。
 北米、アジアの半導体メーカーが総じて20~50%程度の高い営業利益率を誇っているのと比べ、多くの日本の大手はグローバル競争における負け組。生き残りのための再編が再び始まるとみられており、新年度いっぱい「曇り」の状態が続きそうだ。
【山田俊浩記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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