トーストとゆでたまごとドリンクという、なんの変哲もない定番モーニングなのに、ちょっと特別。思わずまた行きたいと思わせる朝メニューでした。
びっくりドンキーらしさを忘れない個性的なメニューと、競合他社とも競り合える絶妙な価格設定
「びっくりドンキー」がモーニングに参入したのは、2021年。当時は、コロナ禍で緊急事態宣言を受け時短営業を余儀なくされ、多くの飲食チェーンが朝の営業に踏み切った時期でもありました。
現在では、その多くが終了してしまっています。けれど「びっくりドンキー」は、そうはなりませんでした。
当記事で紹介した、ほぼ1コインで食べられる「トーストセット」はもちろんのこと、「びっくりドンキー」の看板メニューであるハンバーグ、ライス、サラダのセットをお皿ごとミニサイズにした「ミニマムディッシュセット」は、「朝からびっくりドンキーのメニューを食べたいけれど、ボリュームは控えめがいい」という人にぴったりです。
700円台から900円という、朝食としては安い価格帯ではないものの、レギュラーサイズよりも200円ほど安めの価格設定は、ファンであれば十分にお得さが伝わるはず。
以前、当連載でも取り上げたのですが、「卵かけご飯」は、牛丼チェーンでもお馴染みの和朝食でありながら、しょうゆのかわりにハンバーグソースで食べるという「びっくりドンキー」でしか味わえない提案がされています。
牛丼チェーンが200円台後半で提供している内容を、数十円しか差がない、330円という価格で販売して、新たな付加価値まで提供するあたりに、本気を感じます。
「びっくりドンキー」らしさに溢れる独自性のあるメニューと、競合他社と戦う気概に溢れた、絶妙な価格設定に、もはや脱帽の朝でした。
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