びっくりドンキー「435円モーニング」がくれる幸せ 味・コスパ・居心地よし!完成度にもはや脱帽だ

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ゆでたまごはハードボイルド(筆者撮影)

トーストとゆでたまごとドリンクという、なんの変哲もない定番モーニングなのに、ちょっと特別。思わずまた行きたいと思わせる朝メニューでした。

びっくりドンキーらしさを忘れない個性的なメニューと、競合他社とも競り合える絶妙な価格設定

「びっくりドンキー」がモーニングに参入したのは、2021年。当時は、コロナ禍で緊急事態宣言を受け時短営業を余儀なくされ、多くの飲食チェーンが朝の営業に踏み切った時期でもありました。

現在では、その多くが終了してしまっています。けれど「びっくりドンキー」は、そうはなりませんでした。

モーニングの実施店舗は昨年よりも増加(筆者撮影)

当記事で紹介した、ほぼ1コインで食べられる「トーストセット」はもちろんのこと、「びっくりドンキー」の看板メニューであるハンバーグ、ライス、サラダのセットをお皿ごとミニサイズにした「ミニマムディッシュセット」は、「朝からびっくりドンキーのメニューを食べたいけれど、ボリュームは控えめがいい」という人にぴったりです。

700円台から900円という、朝食としては安い価格帯ではないものの、レギュラーサイズよりも200円ほど安めの価格設定は、ファンであれば十分にお得さが伝わるはず。

2023年に取材した、オリジナルのハンバーグソースで食べる卵かけご飯。びっくりドンキーでしか食べられない味(筆者撮影)

以前、当連載でも取り上げたのですが、「卵かけご飯」は、牛丼チェーンでもお馴染みの和朝食でありながら、しょうゆのかわりにハンバーグソースで食べるという「びっくりドンキー」でしか味わえない提案がされています。

牛丼チェーンが200円台後半で提供している内容を、数十円しか差がない、330円という価格で販売して、新たな付加価値まで提供するあたりに、本気を感じます。

びっくりドンキーの強みを生かしたメニュー開発と、バリュー感のある価格設定が特徴のモーニングメニューでした(筆者撮影)

「びっくりドンキー」らしさに溢れる独自性のあるメニューと、競合他社と戦う気概に溢れた、絶妙な価格設定に、もはや脱帽の朝でした。

編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。
チェーン店最強モーニング
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大木奈 ハル子 ブロガー・ライター

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おおきな はるこ / Haruko Ookina

40代のサブカル好き主婦ブロガー・ライター。東京都港区の、狭くて古い(30平米築50年)ボロマンション在住のミニマリストで、夫と猫と同居中。趣味はチェーン店の朝メニュー食べ歩き、特技は節約とDIY。日本聴導犬協会の、子犬預かりボランティア活動中。著書に『台所図鑑』(大和書房)がある。テレビ出演は『THE TIME,』(TBS系)など。『東洋経済オンラインアワード2023 クリエイティブ賞』受賞。アメブロ公式ブロガー。
アメブロ:https://ameblo.jp/1room2live/
朝メニューブログ:https://865.games/
X(旧ツイッター):@tei_nai

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