ゴルフ用品市場、11年は2ケタ減の苦境、業界を挙げた連携策が必要に


ただ「3月はどうなるかと思ったが、(約16%減は)思ったよりいい」(ゴルフ市場活性化委員会の馬場宏之委員長)との声もある。

震災後しばらくは、関係者の間でも「早朝に自分がゴルフに行くところを見られたくない」といった声が上がるなど、ゴルファーの自粛度は高かった。消耗品であるボールの売れ行きも目立って失速したという。

しかし、社会が落ち着きを取り戻すと同時に、業界も徐々に冷静さを取り戻している。4月中旬には男子ツアーが開幕、震災で中断していた女子ツアーも再開された。多くのゴルフ場でコンペのキャンセルが相次いだものの、5月に入るとゴルファーはゴルフ場に戻りつつある。

ゴルフウエアはクラブと同規模に成長

流通も悲観してばかりではない。ヴィクトリアゴルフを展開するゼビオでは「ゴルフクラブの回復は難しいが、シューズやウエアなどで補完し、昨対で100%を狙う」(紫関執行役員)姿勢を見せる。

かつて、全体売り上げの半分近くを占めていたこともあるゴルフクラブは、構成比を下げている。代わりに上昇しているのがゴルフウエア。11年はゴルフクラブとゴルフウエアがほぼ同規模だ(前ページ円グラフ)。

近年のゴルフウエア市場を活性化したのは若い女性ゴルファーによるところが大きいが、石川遼プロのようなスターの出現で、男性ウエアも活性化している。

「男性も自分が好きなカラーを楽しむようになった。ファッションが決まるとゴルフクラブのシャフトやグリップもおしゃれにしたいというニーズも出てくる。小売りならでは提案がもっとできる」(ゼビオの紫関執行役員)と期待を寄せる。

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