ドクターイエロー引退?新幹線「N700S」の後継車 自動運転や検測機能搭載の「新型」2028年登場?

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東海道新幹線 N700S J0編成
自動運転の試験や検測装置の搭載が進む中、東海道新幹線の次世代車はどんな姿で登場するか(写真:JR東海提供動画より)
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東海道新幹線の目下の主役といえば、2020年7月に営業運行を開始した最新車両の「N700S」。しかし、いずれ後継車両が開発され、新旧交代の日は来る。新たな車両はいつ登場するか、どんな性能を持つのか。それを占うような走行試験が昨年、2023年5月10日の深夜に行われた。

ドクターイエローよりレアな車両

最終列車が出発して人けのない深夜の浜松駅ホームにN700S車両が姿を見せた。車体には「J0」という記号が記されている。

J0編成は量産車に先立ち製造された第1号車両。停電時のバッテリー走行などN700Sに搭載された数々の新技術の性能確認を行う確認試験車だ。試験走行のデータは量産車の製造に反映される。量産車が製造され、運行を開始した後もJ0編成は営業車両に転用されることなく、開発中の新技術を検証するための車両として走行を続けている。

外観はN700Sの量産車両とほぼ同じで、黄色い車体色をまとって走行しながら電気設備や軌道設備の状態を測定する電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」のように遠くから一目でわかるような特徴はない。しかし、J0編成の役割を考えれば、ドクターイエローよりもレアな車両といえるだろう。

N700S J0編成
N700SのJ0編成は新技術を開発するための特別な編成だ(記者撮影)
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