台湾・国防大学の教授が中国と密通していた! 2024年1月総統選とともに日米も捜査に注目
台湾総統選挙を1カ月後に控えた台湾で、重大防衛犯罪事件が発生した。
日本の防衛大学校に相当する国防大学で、先端システムエンジニアリング研究センターのプロジェクトマネージャーである葛明徳教授が、あろうことか国防関連の会社を設立し敵国・中国とビジネスを展開。さらに大学内で株主総会を開催していたというのだ。
しかもその期間、10年。
国産潜水艦やステルス材料…
先端兵器システムの研究開発を担う立場から、アクセスできた兵器は膨大な数に及ぶ。例えば2023年9月末に進水式を行って大きな話題を呼んだ台湾初の国産潜水艦や、新型ステルス材料、極音速兵器の冷却システム、レールガンシステムなど、漏洩の規模が広範囲にわたっているようだ。
事件が明るみになり、立法院(国会に相当)の外交国防委員会で議員から説明を求められた邱国正国防部長(国防大臣に相当)は、「(法に則り)極刑にできるなら極刑に」と、怒りをあらわにする場面がメディアによって報じられたのだった。
そもそも先端システムエンジニアリング研究センターとはどのようなところなのか。
同ホームページによると、業務としては台湾軍の軍事科学交流のプラットフォーム作り、台湾軍の防衛科学技術のニーズ調査、武器システムや核心技術の把握、武器システムのアップグレードなどがある。
そのうえで研究拠点の整備事業として、核心技術の把握とサポート、研究拠点が持つ技術の把握と整備、先端システムの推進を掲げている。
また、サポート事業として、先端システムエンジニアリングの展開、台湾防衛産業の技術整備、産業と核心技術開発のサポート、防衛関連企業とシステムエンジニアリング企業とのマッチングプラットフォーム作りなどがある。
さらに専門性を生かした世界の技術動向の把握や、この分野におけるプログラミング教育の実施と出版、そして統合型システムの開発と整備を進めるとしている。
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